虫歯の原因
歯垢(プラーク)に含まれる細菌(ミュータンス菌)は糖分やタンパク質を分解します。これが虫歯の原因です。それによって排出される酸などが、歯のエナメル質やカルシウム、リンなどの成分を溶かして虫歯を作ります。
歯みがきをしていなかったり、甘いものをたくさん食べているのに虫歯がない人は、もともと持っている細菌の量が少なかったり、溶け出したカルシウムやリンなどの成分を元に戻してくれる働きを持つ「だ液」の力が強い人です。
虫歯の検査
虫歯の早期発見で最も重要なことが定期検診に来ていただくことです。虫歯で痛みなどの症状が出てしまってからでは大きく進行している可能性が高くなります。痛みも違和感もない状態で半年に1回程度歯科検診を受けていただくことが非常に重要です。歯科先進国のスウェーデンでは歯科検診の受診率が国民の80%以上です。歯科医院は「痛くなったら行くところ」では無く定期的にチェックに来ていただくことをお勧めします。ある種の研究では歯科検診を定期的に受けているグループとそうでないグループを比べた結果、生涯の医療費が歯科検診を受けているグループの方が低かったという結果が出ています。
定期検診に来院していただければあとは当院の腕の見せどころです。肉眼では発見が困難であっても最大20倍に拡大して観察できるマイクロスコープと最新のCTなどのレントゲン検査で正確な診断を行います。また「医療のみえる化」を心掛けておりますので検査した情報を写真や動画、アニメーションなどを駆使し詳しくご説明いたします。当院では初めて来院された方に「お口の説明書」と呼んでいる小冊子をお渡しします。冊子には検査データを分かり易く図示しセルフケアの方法やお見積書なども入っておりますのでご自宅に帰られても歯科検診の内容を確認していただくことが可能です。